ハートネットTVがケアリーバー映画作成中の監督山本昌子さんを特集

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ハートネットTVがケアリーバー映画作成中の監督山本昌子さんを特集

 2022年12月6日20:00〜20:30放送のハートネットTVが、ケアリーバー映画作成中の監督山本昌子さんを特集します。

 まずはプロフィールから、

 生誕:1993年4月1日(29歳)

 出身:東京都板橋区

 学歴:上智社会福祉専門学校

 職業:社会活動家

 団体:任意団体ACHAプロジェクト
   :THREEFLAGS-希望の狼煙

 両親のネグレクト(育児放棄)により生後4ヵ月で施設に保護され、乳児院、児童養護施設、自立援助ホームで19歳まで育った。

 17歳の児童養護施設卒園時に女性自身に生い立ちが掲載された。

 18歳から19歳までの1年間で学費を貯め、上智社会福祉専門学校へ進学し保育士資格を取得。18歳から児童相談所などでの講演活動を始める。

 2016年3月22歳の時に、保育の専門学校の先輩から振袖を全額負担で着せてもらったことをきっかけに、振袖事業ボランティア任意団体ACHAプロジェクト代表として活動を開始。

 男性には袴の貸し出しを行っている他、七五三、大学や専門学校の卒業式の袴の貸し出し、ウェディングドレス、パーティードレスの貸し出しも行っている。

 2019年5月株式会社Centurio Groupソーシャルコントリビューション顧問に就任。

 2019年10月25歳の時に、当時活動を一緒に行っていた西坂來人、ブローハン聡と一緒に児童養護施設情報発信YouTube番組THREEFLAGS-希望の狼煙-の活動を開始。

 2020年8月にコロナで児童養護施設の仲間達が孤立している現状をきっかけに、自宅を開放して居場所事業「まこHOUSE」を開始。

 全国の児童養護施設、里親出身、虐待された経験のある仲間達、全国450名と繋がるオンライン居場所と同時に食品、洋服の支援も行っている。

 2021年7月19日、厚生労働省にて《虐待から逃れた子どもの心のケアの義務化・拡充》を求める47,403人分の署名と提言書を厚生労働大臣宛に提出。

 2021年12月13日には児童養護施設、里親、虐待された経験のある仲間達のために一青窈、愛沢えみりをはじめとする著名人を迎えたXmasパーティーを開催。

ケアリーバーって何?

 ケアリーバーとは、児童養護施設や里親家庭などの社会的養護経験者を指す「ケア」(care:保護)と「リーバー」(leaver:離れた人)を合わせた造語です。

 日本では、原則として18歳になると社会的養護から離れて自立する:ケアリーバーとなる事が求められます。

 しかし施設を離れても頼れる大人が身近におらず、生活苦に陥るケースが後を絶ちません。こうした実情は18歳の壁とも呼ばれています。

 ケアリーバーの問題は、孤立することで貧困や虐待が連鎖する可能性があることです。日本の児童福祉法等の諸法令では18歳を境に支援に切れ目が生じるため、政府による包括的な支援が現状では難しいのです。

 厚生労働省は2022年の第208回国会に児童福祉法等の改正法案を提出し、社会的養護自立支援事業の充実を図る考えです。

 ケアリーバー問題に取り組んでいる自治体もあり、給付型奨学金事業や住宅支援、居場所支援を行っている県もありますが、割合としては半数に足りません。

 武蔵野大学講師の永野咲氏は「公的に保護した子どもは、公的機関が見守り続ける必要がある。行政は民間や施設などを巻き込み、本人に寄りそう活動に本腰を入れるべきだ」と話しています。

まとめ

 私の同窓生などの身近な人にケアリーバーがいなかったので知りませんでしたが、18歳を超えると政府の支援が途切れる事に驚きました。

 私自身、就職や転居の際に保証人の記名や連絡先が求められる場面が多く、面倒に思った記憶があります。

 ケアリーバーの身近に頼れる大人がいないというのは、これらの支援が現状ではないという事なのでしょうか。

 これでは施設を出た途端、住む場所にも働く事にも困るのは当然です。

 親を失ったり、捨てられたり、虐待から助け出されたりした子供を「規則だから18歳を超えたら出て行ってね」と施設から追い出すのは非道ではないでしょうか。

 そんな実態の中、自宅を開放したりネット上にオンライン居場所を作っている昌子さんは、とても素晴らしい方だと思います。

 永野咲氏の公的に保護した子どもは、公的機関が見守り続ける必要があるという言葉の通り、ケアリーバーになる際には就職先と転居先を斡旋し、政府や施設員が保障人になるような福祉制度が急ぎ必要だと私は思います。

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